定年後の本格DIYリフォームで・・・住み易く美しく

築35年のミサワハウス55が70才老人の本格DIYでシンプルで美しくなっていく

セラミック壁に断熱壁を追加しました。

DIYグランパです。久しぶりで記事をアップします。


前回の記事で、ミサワのHYBRIDは「鉄骨構造体とセラミック壁の融合をメインコンセプトとした住宅」との解釈をご披露しました。ところがもう一つ壁自体がグラスウールあるいは他の断熱材プラス木質あるいは石膏ボードからなる断熱壁とセラミックの複合壁(ハイブリッド構造)になっています。


ハウス55ではセラミック壁のみで構造体と断熱機能を兼ねていましたが、断熱に関しては今一つ性能不足な面があり断熱不足による結露で、長期間にわたり壁に掛けた絵画などが湿気で劣化してしまいました。現在のHYBRIDではこのような点を改善すべく複合壁になっています。


グランパもう一点、8月15日の記事にある音楽室は音響的な観点からセラミック壁から木質壁に替え、さらに壁に防音材を内装したいという願望がありました。そこでセラミック壁に垂木を貼り、グラスウールを入れその上に構造合板、さらにその上に壁紙を貼る工事を行いました。前回のPhoto 91にある当家の居間兼音楽室のオーディオ装置の背後の壁はそのような工事を行ってあります。


さて、具体的工事ですがセラミック壁にアンカーを立て垂木を固定します。ホームセンターで発泡コンクリート(ALC)用アンカーを購入することはできますが。どう考えてみても強度が十分とは思えません。幸いにもセラミック壁には約10センチメッシュの鉄筋が挿入されていますので深さ8cmくらいの穴を開け、この鉄筋に波板用フックという金具をひっかけ、あけた穴はALC補修材で埋めてしまいます。この波板用フックは鉄筋にひっかけた反対側にネジが切ってあるので垂木をナット掛けで固定します。Photo92はその様子を示します。

Photo92:波板用フックをアンカーにして垂木を壁に固定した様子


波板用フックの壁アンカーは垂木1本あたり4か所立て、垂木を壁に固定します。ここまでできてしまえば70%終わったようなものです。あとはグラスウールを壁の高さに切り合わせて垂木の間に埋めていきます。Photo 93にその様子を示します。

Photo93:断熱材が入ったポリエチレンの袋をステプラーで垂木の側面に止める。


Photo 93の左側は構造合板を垂木に止めたところが見て取れます。壁全面に合板を貼り終えた後に壁紙張りの下地調整のため、合板の接合部や傷をパティで埋め、乾燥したらシーラーを塗ります。


壁紙はサンゲツのFE6170を和幸堂からの購入です。汚れの付きにくい素材ですが、ノリは手塗り、柄合わせのテクニックが要求されます。これらの技能は職業訓練校の短期コース2日間で習得しました。

Photo94:壁紙張りの仕上がり。


内装のプロはほぼ毎日が壁紙張りですがグランパなどDIYで貼る人は、半年あるいは1年に1度で、作業の初めは思い出しながら、やっと慣れてくるころには作業完了となってしまいます。この辺の仕上がりはプロにはかないませんが、柄の少しのずれなどは素人工事のご愛嬌といったところです。