定年後の本格DIYリフォームで・・・住み易く美しく

築35年のミサワハウス55が70才老人の本格DIYでシンプルで美しくなっていく

地震対策。キッチンのシンク上の開き戸。

今晩は、DIYグランパです。


6月13日のブログで書いた施主様の要求事項に
「シンク上の開き戸は、地震の時収納物が落ちてきて頭に当たらないようにロック式にして」
てのがありました。これ結構実現の難しい要求事項なんです。扉を閉めるとき、閉めるほかに何かのアクションをさせようとすると「こんなめんどくさいのダメ」と即座にダメ出しが来そうです。閉めると自動でロックがかかって、開けるときはノブを引くのと同じ手間で済むことが必要です。でないと付けはしたが、まったく使われなくなってしまします。


そもそもこの要求事項は何故出てきたかというと、キッチンのシンクの上には大抵開き戸がついています。この中にはマグカップとか使用頻度が高い食器とか調理用品、消耗品が収納されています。これらが地震の時に調理中の施主様の頭上に降ってくるを恐れてのことなんです。


Photo6:キッチン(ハウス55のカタログから抜粋)


Photo6はたびたび出てくるキッチンの写真ですが、シンク上に開き戸があるのが見て取れると思います。さんざん考えた挙句、開き戸のノブの下にPhoto 38のような昔懐かしいロック金具を付けました。そう、金具にわっかを通してわっかを90度回してロックするやつです。

Photo38:シンク上開き戸に取り付けたロック金具


金具は蝶番になっていて、扉の開け閉めに従ってぶらぶら振り子のように揺れるようになっています。Photo39は扉の内側の棚の下にネジくぎと磁石を取り付けた様子を示しています。磁石の方向が左右で異なっていますが工事ミスです。この辺はご勘弁を。

Photo39:シンク上開き戸のロック機構(扉の下側から覗いた図)


磁石は強力なネオジューム磁石で穴が開いており、皿ネジで固定できるようになっています。ロック金具と磁石の間にはねじ釘が打ってあります。


これで開き戸をパタンと閉めると、閉まった衝撃で緑色のロック金具が磁石の方に振れます。すると磁石は強力ですからパチンとロック金具を引き付けます。Photo 40は金具が磁石に引っ付いた様子を示しています。

Photo40:シンク上の扉のロック機構(ロックがかかったところ)


この状態で扉が地震などで開こうとするとロック金具がネジくぎに引っかかって開きません。扉を開けるときには扉のノブの代わりにロック金具をつかんで下に下げながら扉を開けます。


解説が長くなりましたが施主様の要求事項、これでまた一つクリアーです。
材料のロック金具はホームセンターで売ってます。ネオジューム磁石は皿ネジ穴が開いたやつが楽天やYahooショップで10個350円くらいで買えると思います。


先日LIXILの内覧会に行ってきましたがシンク上の扉に地震対策がしてあるものは見かけませんでした。LIXILさん、Pnasonicさん、これを改良してロック機構を付けたらいかがでしょう。


ではまた近日中に紙面でお会いしましょう。