定年後の本格DIYリフォームで・・・住み易く美しく

築35年のミサワハウス55が70才老人の本格DIYでシンプルで美しくなっていく

施主様は神様、どうぞお好きな配色をお選びください。

こんにちは、グランパです。


施主様の一番の難題、居間、キッチン、洗面所およびトイレの床が1mmの段差なしでできる見通しがついたので少し気が楽になりました。気が大きくなり施主様に
~~~どんな床材でも手に入れて工事いたします。~~~
と言ってしまったものですから次のような施主様のお言葉がグサッと来ました。


「キッチンの流し台のすぐ下と洗濯機廻りと風呂場の出口のフロアーシートが剥がれかけているわよね。今度張り替えたら私の生きているうちに剥がれること無いようにして。」
~~~イヤー、プロの内装屋さんは工期短縮のため、接着剤と両面テープを使ってフロアーシートを留めることがあるんですよね。素早く接着するために両面テープを使って、長期的な接着強度は接着剤で持たせるんです。ところが両面テープは水濡れに弱いので施主様のお目に留まったように、水にぬれやすいところが剥がれてくるんですよね。~~~
「んじゃ、耐水、耐湿性の高い工事はどうするの。もちろん塩ビタイルでやったらの話だけれど。」
~~~タイルの接着にウレタン系耐水接着剤を使って、タイルは端面を45°に削って目地を入れるんです。~~~
「それでお願いね。タイルは私がカタログを見て選ぶわ。」
という訳で施主様にはサンゲツと東リの塩ビタイルのネットカタログのURLをお知らしました。


そして施主様が選んだのはサンゲツのニューテラコッタという塩ビタイルなんです。このタイルシリーズには淡色(品番IS789)と濃色(品番とIS790)があって、これを市松模様に貼りたいのだそうです。従って購入先の和幸堂には全必要タイル数の半数づつの淡色と濃色を手配しました。それから接着剤はサンゲツのWXPという耐湿工法用を、目地材には同じくサンゲツのパーフェクトコークのグレー(BB-599)を発注しました。


発注時に和幸堂さんが言うには、WXP接着剤とパーフェクトコークを使えば耐水性は完璧ですが、張り替えの時ハツルのが大変ですよとのこと。ご心配はありがたいのですが、わたくしの生きているうちに張り替えはありませんと、変更なしでそのまま発注しました。それから、幸いにもニューテラコッタは製品段階で端面が45°にカットされているので目地を入れるのが楽でした。

Photo6:キッチン(ハウス55のカタログから抜粋)


塩ビタイルの貼り方についてはユーチューブで勉強しました。おかげでタイル貼りは順調に進みPhoto6の様な床からPhoto37のようになりました。

Photo37:キッチン床の改装


タイル貼りそのものは順調に進んだのですが、その前工程が大変で手と金は出さない施主様がここで口を出したのです。購入した塩ビタイルを「全部床に並べて」というのです。Photo37で御覧の通りこのニューテラコッタというタイルは一枚ごとに色調が微妙に違うのです。これをバランスの良い配列にするために「これをあそこ、それをあっち」と、並べたタイルの位置を取り換えていくのです。もう施主様にはハイ、ハイとしか言いようがありません。並べ替えが終わってみるとなるほどと納得するような配色になっていましたので全く文句はありません。施主様の口は伊達ではないんだ。


配色よく並べ終わると横の並びで1,2,3....、縦の並びでA,B,C、...と番号を振っていき、裏に1Aとか3Cとかの番号を書いておき、その場所にそのタイルを貼っていきます。貼り終わるとマスキングテープをタイルの縁に張って、目地のコーキング剤を入れます。


もちろん塩ビタイルの下には12mmの耐水合板をウレタン接着剤とフロアー釘を使って敷いてあります。


キッチンの床張りはこれにて完了。目出度しめでたし。