定年後の本格DIYリフォームで・・・住み易く美しく

築35年のミサワハウス55が70才老人の本格DIYでシンプルで美しくなっていく

過剰仕様か。独立基礎、大引け、根太、28mm床板

今晩は、DIYグランパです。


前回、ベコ床、床鳴りの原因三悪は

  • 床板厚みが9mmと薄い
  • 止め釘がスクリューになっていない
  • 接着剤が床工事用でない

であると述べました。
もう一つ気になる問題は、床暖房の熱効率が良くない点でPhoto 25を見ていただくとわかるように、床板と温水を通す10mmφの塩ビパイプが接触させていないため、熱伝導ではなく塩ビパイプからの輻射熱で床板を温める構造になっていました。少しでも効率をよくするために塩ビパイプの下にアルミホイルを敷いて輻射熱を反射する方策を取っていました。

Photo25 :床暖房用温水パイプ


床工事では、まずは床の強度を上げること、次に床暖の効率を上げることで

  1. 板厚を9mmから28mmにする
  2. 床板止めには床用スクリュー釘またはコーススレッドを用いる
  3. 接着剤は「床職人」というウレタン系接着剤を用いる
  4. 床暖房は温水パイプ密着式のシステムを採用する
  5. さらなる強化策として大引け根太構造を取る
  6. 独立基礎を追加する

の方針を決め詳細構造を決定しました。
項目5.は本当は独立基礎ではなく、現在の住宅で一般的に採用されているベタ基礎と呼ぶ床下一面コンクリート敷きということにしたかったのですが。居間を3ブロックに分け順次工事を実施する方式をとっているため一括して生コンを入れることができなく、手ごねコンクリートでは体力的に自信がないこと、単純に床下にコンクリートを敷き詰めるだけでは済まないことなどを考慮し、ベタ基礎化はあきらめました。
また現在の住宅工法の多くはベタ基礎の立上り部に120mmくらいの土台角材を乗せ、その上に24mmあるいは28mmの床板を敷きます。大引けなどは省略しレベルアジャスター(ねじ式のつっかえ棒のようなもの)を床の要所数か所入れて床板を支えます。
ベコ床、床なりを恐れたグランパは床板を28mmにした上に大引け、根太を設けてその上に床板を張りました。もちろん大引けは独立基礎からレベルアジャスタでしっかり支えています。
図面3は基礎伏図で9か所の黒太線四角今回追加した独立基礎です。

図面3:基礎伏図


そしてPhoto27は独立基礎の敷設工事の様子です。工事の初めにレーザー水平儀で基礎内部全面のレベルを出し、糸を張って独立基礎を敷設していきます。

Photo27:独立基礎敷設


地ならし、穴掘り、木枠、割栗、スペーサー、鉄筋を敷いて手ごねコンクリートを入れていきます。
季節は春から梅雨時期、そして真夏へ差し掛かり、土日の工事でへとへとになったグランパは、月曜には会社の窓際で居眠りなんてこともありましたね。


さて、この調子でまともな床が貼れるのでしょうか。ビー玉コロコロの床なんて嫌ですよね。次回以降をお楽しみに。