定年後の本格DIYリフォームで・・・住み易く美しく

築35年のミサワハウス55が70才老人の本格DIYでシンプルで美しくなっていく

施主様は電球までご指定。玄関灯も昭和レトロに行きついた。

今晩は、グランパです。


玄関の収納と照明の話はまだ続きます。結局、玄関の収納は平面図に示すように、履物収納


を旧来からあった「下駄箱」から70足収納可能な大型の履物収納に交換し、玄関土間の反対側に雑物収納を新設しました。雑物収納は玄関と台所側の石膏ボード取り去り玄関側にLIXILのクローク扉を取り付け、台所側には冷蔵庫ぎりぎりまで奥行を取った袋壁を設けました。ただし石膏ボードは取り去りましたが、建物強度を落とさないよう壁の骨組みは残し、白く塗装したうえで収納棚の一部として流用しています。


さらに冷蔵庫前の床には移設してきた床下収納庫があり、このため雑物収納はその部分をよける形で切り欠いた形状になっています。その部分は施主様が小物置き場兼ディスプレーとして使っています。冷蔵庫ぎりぎりまで広げた袋壁が見て取れます。

この雑物収納の切り欠き部分は、玄関と台所を仕切る壁の厚みのスペースしかありませんがこの狭いスペースをスリッパラックとして使用しました。この小物置き場の壁を挟んで玄関側、クローク扉の内側にスリッパラックを作りつけました。

ホームセンターでアルミの平打板を仕入れ、コの字に曲げて内壁に取り付けその内側にスリッパを入れ込みます。一つのセクションで2足入りますので計10足のスリッパ収納スペースになりました。


さて難題は施主様の要求項目16の後半部分「玄関の照明がダサいから替えて」です。もともと付いていた玄関灯は見るからに安物で、さらに電球の頭の部分にミラー蒸着して光を反射し間接照明にするもので、特殊な白熱電球のため近所のホームセンターは手に入らず、グランパが秋葉原に出かけたとき電球専門店で買い求めていたものです。


玄関照明灯は、あれこれネットで調べ上げ良さそうなものが見つかるたび施主様にお伺いをたて何回かのダメ出しのあと、やっとOKが出たのがこれです。

カバーガラスにはエッチングで模様を入れてあり金具等も重厚な作りになっている輸入物の壁面灯です。さらに付属のクリアー電球(白熱電球)を、ホームセンターで購入したLED電球に交換したら「こんな電球ダメ。クリアーでなくてはダメ」とまたもや施主様のダメ出しで、Yahoo、アマゾンを探し回ってやっと25ワット相当の電球色クリアーLED電球見つけて施主様にOKをいただきました。雰囲気としては昭和レトロ、民芸調の当家の雰囲気に溶け込むものとなりました。


ストレス発散の為、お酒がだいぶすすみました。あーしんど。

アッと驚く施主様のアイデアで玄関雑物収納はこうなった。

今晩はグランパです。


施主様の16番目の要求事項についての続きです。


「玄関収納も拡張してね。玄関の照明がダサいから替えて」で、前回は履物収納についてお話しました。履物収納工事も旧下駄箱を取り外して、新たに取り付ける履物入れの3個のピースを取り付けるための壁補強工事とコの字型正面(小型クリスマスツリーの置いてあった奥の壁)の壁紙張りを終わってしまったら工事の8割がたは終わったも同然。あとは電動インパクトでバリバリとねじ止めをやってしまえば終わりでした。ただし施主様からは、正面鏡に指紋がついていて落とすのが大変、グランパはいつも詰めが甘いとの厳しいお言葉をいただきました。結局、鏡磨きは施主様ご自身でやるようお願いしましたが......。


さて履物収納は常識の範囲内で、当初からある「下駄箱」を取り外して希望の容量の履物入れを設置すればよかったのですが、玄関の雑物収納に関してはなかなか解決策が思いつきません。施主様には履物入れ向かい側に「もう一つ履物入れと同じような収納庫を設けようと提案したところ、これ以上玄関が狭くなったらどうするの」と簡単に却下され、途方に暮れるグランパでありました。


図8:改修前の玄関の様子


数日も間悩んでいると「話は簡単、冷蔵庫と壁の間の空きスペースを利用すればいいじゃない」との施主様のお言葉。「ほう、なるほどそうですな。でも収納扉を引戸にするとトイレと同じような引戸になってしまいますが。」とグランパ。「ダメ絶対ダメ。玄関なんだから見た目が大事。この点は譲れないわ」とのことで散々悩みつつあれやこれやのカタログをネット検索した結果見つけたのがLIXIL の納戸用収納の扉で、同じカントリーホワイトの色調なのでやっと施主様のOKをもらいました。


まあ壁の向こう側のスペースに解決策ありとは施主様に言われるまで思いつきませんでしたな。いや参った参ったです。

工事終了後の玄関の様子はこのようにすっきりした形になりました。


さて、工事ですが、まず冷蔵庫を移動させ、戸袋のような収納スペースを構造合板で作り、玄関側は納戸用収納扉分の壁をはぎ取り、壁の強度を損なわないよう補強材を残すように収納棚を作りました。


同時に施主様から要求があった玄関灯の交換や冷蔵庫用及び台所コンセントのための電気工事も同時に行いました。



玄関収納庫内部には殺虫剤・蚊取り線香、剪定鋏などの庭道具、花瓶やメダカの餌など雑多な収納物とスリッパ収納庫を兼ねている様子が見て取れます。


またTVインターフォンの取付や収納ドアの外側に壁紙を張り替える工事なども併せて行いました。


イヤー、施主様のご要求は結構難問続きで大変であります。ハイ。

施主様はムカデ、グランパはゲジゲジ。断捨離できない二人の履物収納はこうなった。

明けましておめでとうございます。グランパです。


ミサワホームハウス55で大変重宝していることの一つは玄関土間と玄関ホールの段差が10cm程度しかないので、70才越えの住人二人には上がり降りが大変楽なことです。


図面8:リフォーム前の1階部分平面図


しかしながら、他方で玄関収納は幅1.2m高さ0.9mの履物収納があるだけの貧弱な玄関収納設備でした。従ってリフォーム前は履物が玄関に並び、あふれた履物が2階の箪笥の上に積みあがっている状況でした。


加えて刈込ばさみや殺虫スプレーなど庭仕事の道具類が、またスリッパラックなどが置かれて収集がつかない状況でした。そこで施主様の16項目の要求事項の16番目「玄関収納も拡張してね。玄関の照明がダサいから替えて」になったわけです。


「施主様。玄関収納を拡張してと申されますが施主様のお履物は何足くらいございますか」と聞けば「まあ、40足位のスペースは必要ね」とおっしゃいます。施主様はムカデかと言いたい声を飲み込んだところへ「グランパの履物は何足くらい」とのお言葉、思わず「30足くらいですな」と答えると「グランパはゲジゲジか」とのきついお言葉で、断捨離できない二人の履物収納は70足の大型収納となりました。


購入はLIXILの玄関収納:バリエーションの中からコの字型を、色は施主様ご指定のカントリーホワイトを選択しました。構成はベースキャビネット、ウォールキャビネットおよびトールキャビネット(ミラー付き)並びに台輪を各1個をセットで、またオプションで追加足セットを1組となっています。

ベースキャビネットとウォールキャビネットには主にグランパの履物を収納しました。


トールキャビネットには施主様の履物を収納しています。


工事は各キャビネットを取り付けるための壁の補強工事に2日半、キャビネットの組み立てと取付に1日半かかりました。


これで履物収納に関して、施主様のご満足がいただけたようです。


次回は玄関の雑物およびスリッパ収納庫並びに玄関照明についてお知らせします。