定年後の本格DIYリフォームで・・・住み易く美しく

築35年のミサワハウス55が70才老人の本格DIYでシンプルで美しくなっていく

セラミック壁、エアコン交換時にもご注意を。

今晩は、DIYグランパです。


今年の1月に用意したストーリーですがブログにアップするのが今日になってしまいましたご勘弁を。


 昨年(2018年)5月8日のブログで「セラミック壁、手入れが悪いとボロボロに。」という記事を書きました。セラミック壁の意外な弱点として雨水の浸透に弱いという実体験をお知らせしました。今回はエアコンの設置や交換時にも壁へ水が浸透しないように注意が必要で、苦労しながら設置15年超のエアコンを交換したストーリーです。


話は飛びますが、昨年の夏に施主様がおっしゃるには「寝室のエアコン、全然冷えないわね。最新のものにかえないとダメじゃないの。」とのこと。「仰せの通りです。もう20年近く使っていますので寿命は全うしてます。但し今年は酷暑で発注してもエアコンが手に入らないかもしれないのでシーズンオフになったらネ。」と言ってその場は乗り切りました。


ところが12月になって冬本番のエアコンシーズンになってしまい、施主様から「グランパが頼まないんだったら、私が✖✖電機へ行って頼んでくるから。」とのきついお言葉。クリスマスと正月が過ぎたら頼むからと、またもその場は切り抜けましたが正月3日に最後通告のお言葉をいただき、ネットショップでその日の午後に発注しました。


まあ早くても7日からショップの業務が始まり着荷は8日か9日と高をくくって、それまでは毎日ワインでも飲んでグデグデ過ごそうと思っていいました。ころがこの目算は見事に崩れ、4日の午後に宅配便のお兄さんが室内機と室外機の大きな梱包をもってやってきました。不意を突かれたグランパは、それからレンタル工具とか材料の手配で苦難の日々が始まりました。勿論その苦労はDIYでのエアコン交換工事の為です。


ここからが本題です。家電量販店に標準工事費込みでエアコンを発注すると、下請けの工事屋さんが来て設置していきます。今までの経験から。
1) 下請け工事屋さんはひどい工事をしていく。
2) 工事屋さんを家に入れるのは不安。特に寝室などとんでもない。
 (70才を過ぎた今も寝ているダブルベッドなど誰にも見せたくない。)
3) 標準工事費が曲者で2階取付だ、ダクト付きだ、廃棄費用だ、追加電気工事だなどと高額な料金を上乗せされる。
など嫌なことがたくさんあります。


特に心配なのは工事屋さんがやる設置工事です。20年前の工事で取り付けた配管や配線は全部取り換えることになりますが、それらは見栄えの観点からダクトに収納されていますのでダクトを含め交換になります。ダクトを撤去すると確実に塗装が剥がれ(20年の間に何回か外壁塗装をしているので当然ダクトの上から塗装しているため)、新規のダクトを取り付ける際にはセラミック壁に直接ビス打ちで止めるので当然塗装にひびが入ります。下請け工事屋さんは1日に4件から5件の設置を行うので、セラミック壁だの塗装の剥がれなどに配慮などしてはくれません。この外壁防水の劣化状態を放置するならば、またまたセラミック壁がボロボロになちゃいます。


そこでDIYによるエアコンの交換工事は必須と覚悟を決め、工事の方法などは事前にネット動画で入念に調べておいたんです。着工してすぐに覚悟はしていましたが、古いダクトを外すと塗装剥がれが発生し、またビス打ちのあとや配管を通すための穴など防水に支障のあるところが何か所も見つかりました。それらの雨水が浸透しそうな箇所には目の敵とばかりに防水塗料(前回外壁塗装をしたときに塗装屋さんにもらっておいた補修塗用の2液性ウレタン塗料)を塗るとともに、新しく取り付けるダクトの取付穴にはプラスチックアンカーを打ち込みその周囲にも防水塗料を塗っておきました。これらの作業に半日かかり、翌日まで塗料硬化のために養生しました。(これを口実にワインを飲んで終日グデグデしてました。)


ここまで終わってしまえばあとは楽勝、室内機、室外機の設置及び冷媒配管工事は半日で完了し、試験運転もその日の夕刻までに完了しました。冷媒パイプ7mを含め部材費は1万5千円くらい、真空ポンプなどの専用工具のレンタルは送料を含め3千5百円となりました。また設置用の小物には気を配りました。Photo89 は室外機の設置状況ですが架台は重量ブロックにステンレスビスで固定し、ブロックは地面に埋めて地震でも動かないようにしました。

Photo89:設置した室外機


今回の工事の教訓から、セラミック壁の家のエアコンの新規設置あるいは交換工事は量販店での設置工事込みの購入は適さないと痛感しました。DIY工事を行わない場合には地元の電気屋さんに事情を良く説明したうえで、壁の防水を損なわないように工事することが肝要です。Photo90は冷媒パイプ収納ダクトをセラミック壁に固定した状況で、ダクトのネジ止め箇所や壁との接触個所から壁に水が浸透しないよう細心の注意を払いました。


Photo90:冷媒パイプ収納ダクトの設置状況


追補
最近のエアコン工事で電気店から言われることは、「エアコン専用のコンセントが必須であるので、ない場合にはエアコン購入の際に新たに電気工事が必要です」と。ネットで調べたところ法令が変わってこれが必須になったわけではなく、業界の自主規制であるとの記事を読んだことがあります。


まずはエアコンの室内機直近にコンセントを取り付け、分電盤にブレーカーの予備があればそこからコンセントまでの配線を行います。予備のブレーカーがなければ新たに取り付け、さらに分電盤にその取付スペースがなければ分電盤近くにブレーカーボックスを取り付けてからブレーカーを設置します。こうなると数万円の出費は避けられなくなりますね。


私の場合分電盤のブレーカー数に余裕をもって16回路の物を設置したのですが、今回のエアコン工事に伴い割り当てた1回路を含めも、すでに15回路が使用中になってしまいました。