定年後の本格DIYリフォームで・・・住み易く美しく

築35年のミサワハウス55が70才老人の本格DIYでシンプルで美しくなっていく

築5年で基礎がボロボロになって。さて、どうしよう。

こんばんは。DIYグランパです。
4月7日のブログ「築30年、建直しかリフォームかの決断は」で、現状の家にリフォームの資金と時間を投入する価値があるかの私の判断基準は

  1. 構造体(土台、柱、壁)は最低でも20年、使用に耐えるか。
  2. 雨漏りはないか
  3. 水廻りに、不便さ以上の損傷はないか

の3点だと申し上げました。このうち構造体(土台、柱、壁)の良否は最重点の項目で、土台は重点中の重点ですね。ところが、このコンクリート基礎がボロケたんです。築3年くらいで大きなクラック(ひび)が入り、築5年前に角の部分が脱落し始めました。


ミサワホーム発行の「住まいのハンドブック」に、ミサワホームは長期保証制度を提供するとの記載があります。この長期保証制度は

  1. 10年住宅保証制度
  2. 20年住宅維持管理制度
  3. 24時間サービス体制

の3項目により構成されています。1項目目の10年住宅保証制度とは

  • 構造体に関する保証・・・・・・・・・・・・・10年
  • 防水に関する保証・・・・・・・・・・・・・・10年
  • 仕上げ、付属部品、設備に関する保証・・・・・3年

の3項目があります。

図面3:保証期間表示図(出典:ミサワホーム刊 住まいのハンドブック)


ハウス55のオリジナルの基礎は、当家でいうと東西方向の基礎は20cm幅、南北方向は15㎝幅で、28cm厚のフーチング(以下で説明)の上に乗っています。

図面4:現状基礎断面図


図4は現状基礎の断面図で逆さTの字の横棒部分がフーチングと呼ばれる部分で厚さ28cmで直径19mmの縦筋に直径10mmのスターラップ筋(アバラ筋)を20cm間隔で挿入しています。土台となる部分(逆さTの字の縦棒部分)は15cmまたは20cm厚でスターラップ筋は15cm間隔となっています。


長期保証制度を盾に、ミサワホームに対し土台部分が劣化しているので何しろ来て観てくれと言いましたが、のらりくらりとして埒が明かないので、「消費者センターに駆け込むヨ」と言ったら渋々見に来ました。その時ミサワは劣化状況を見るなり、地耐力がないのにそれに見合った基礎工事をしないとこうなるんですよね。そして、しばらく地耐力と基礎工事について講釈した後、どのような工事をしたか調べてみるといって帰っていきました。


長期戦を覚悟していたグランパは、このような対応は覚悟していました。それにミサワ(の下請け)が行った地耐力測定の結果と、地耐力5トン用基礎の標準工事から3トン用のオプション工事に変更した契約書を持っていましたのでこの場はそのまま返しました。5トン基礎はフーチングの幅が90cmに対し3トン基礎は160cmもの巨大なものになっています。


次回はミサワが改修を承諾し、動かし屋と呼ばれる人たちが行った工事が終わるまでのお話です。

キッチンの換気扇(レンジフードファン)の交換

こんばんわ、DIYグランパです。


グランパが若いころは換気扇と言っていたんですが、今どきはレンジフードファンというのですね。もっとも、普通の壁換気扇もあるのでこれと区別する意味合いもあると思いますが......。


レンジフードファンもハウス55築後約30年、交換したこともなく働き続けてきました。そんなわけで油ギタギタ、これを落とそうとアメリカンたわしでこするもので所々塗装が剥がれかけ、家族全員から疎んじられてきました。前回取り上げたガスレンジからIHレンジへの交換工事が完了したのち、レンジフードファンの交換に対するプレッシャーが高まり、この際やるかと決意したものの、ガスレンジ交換の時のような大げさな工事はやりたくないし、グデグデ考えてばかりいました。


何とか交換だけで済まないものかと、稼働中のものに似た現行販売されている製品をネットで探しまわり、寸法の互換性を確認したら在ったんです、30年前のものと互換性があるものが。早速アマゾンで三菱電機 浅型レンジフードファン V-317K5を手配しました。あくる日には届いたんですょ、それが。もう感動モノでした。


一応、検品と互換性の検討で採寸などをして大丈夫との結論のもと、旧製品の撤去を行いました。リフォームは現状構造物や現行設置品の撤去が終わってしまえば2/3以上工程は進んだも同然で、取付工事はすんなり終わりました。旧製品の取り外しの後の清掃などを含め3時間くらいかかりました。こんなに簡単にできるのならもっと早くやってくれればよかったのにとは、施主様のお言葉です。

Photo8:レンジフードファンの収まり図


30年前の製品と現在の製品を比較すると、もちろんディザイン、形状はモダンになっていますが、中身のロータリーファンなどは昔はアルミの鋳物、現行品はプラスチックとなり時代の変遷を感じました。


前回も書きましたが、このような工事にも第2種電気工事士の資格が必要になります。その試験は筆記試験と技能(実技)試験で、グランパは一回目の技能試験で落ちました。甘く見ていたグランパはカッターナイフ、ニッパー、ベンチと圧着工具ぐらいしか用意しないで試験に臨みましたが、40分の制限時間内に作業を終えることができなくてあえなくブブー。二回目は筆記試験は免除(実技は落ちても筆記が受かっていれば、その後一回は筆記試験が免除になる)で高価な工具のストリッパー(グランパが若いころ新宿や浅草の劇場にいたお姉さまではなく正確にはワイヤーストリッパー)を購入して試験に臨みました。その威力たるや、一瞬にしてケーブルの絶縁物が剥けてしまうので制限時間の半分ぐらいで終了し、ピンポーンとなりました。


電気の知識や電子工作の経験のない方がこの試験に挑戦するのは難儀なこととは思いますが、1カ月ミッチリやれば受かると思います。試験のため購入した工具類もその後のDIYリフォームに役立っています。グランパも60歳を超えて若いお兄さんたちと一緒の試験は久しぶりの刺激になり、良い経験でした。


次回からは少し重い話題で、基礎と外壁の話が続きます。

ガスコンロのリフォーム

皆様、こんばんわ。DIYグランパです。
住宅の設備で、一番早く痛み補修の必要なところは水道の蛇口とガスレンジですね。(電球切れを除いてですが。) ホームセンターへ行くと蛇口のパッキンの替え方などの手ほどきパンフなどが置いてありますね。当家も築5年から10年でパッキンを交換し始めました。単水栓(普通の蛇口)はだれでもいじって良いけれど、混合栓(水とお湯を混ぜて温度調節のできる水栓)の修理・交換は資格が必要ってご存知でした?

Photo6:キチン(ハウス55のカタログから抜粋)


その話題は別の機会に譲るとして、ガスレンジですよね曲者は!! ガスレンジの寿命は、メーカーに言わせると10年です。Photo6はハウス55のカタログに掲載されているキッチンの写真です。写真の一番左端にガスレンジの部分が映っているのがお判りでしょうか。これを10年、20年と使ってきました。天板やその付近の油汚れは致し方ないとして、ガス栓コックをいっぱいに回しカチンと言わせて着火するカチン着火がダメになり、チャッカマン(100円ライターに先の長いノズルが付いたやつ)のお世話になっていました。


30年近くたったころガスレンジの、本来炎の出るはずのないあらぬ所から炎が出ているのを発見し、これはさすがに寿命だと判断しました。それで、ガスレンジにするかIHレンジにするかの判断でしたが、この二者択一は迷わずIHを選択しました。その理由は;

  1. 安全性
  2. 加熱加減の自由度

でした。最近のガスレンジは安全に配慮されているものが市場に出回っていますが、炎を使うことは避けられません。炎は1000℃から2000℃くらいの温度になります。炎の大きさで加熱加減をコントロールするということで、とろ火加熱にしても小さいながら炎があります。炎のある限り1000℃を超える部分があり、火災の原因になりうるということです。そして炎を小さくすればするほど不安定になり、炎が消えてガス漏れになる可能性も高まります。高齢化に向かってガスレンジの取り扱いはリスクが高まります。


一方でIHレンジはフルパワーの過熱から保温まで、鍋の底の温度でコントロールしてくれます。鍋は水分がある限り100℃以上には上がりませんし、油でも天ぷら温度監視はほとんどのIHレンジについています。
IHの欠点は

  1. 鍋の底しか加熱できない
  2. 天板に密着していないと加熱できない
  3. 鍋の素材に制限がある

なのでパスタ鍋のような縦に長い鍋、中華鍋のように底が丸くてそれを全体に加熱し、しかも振り鍋が調理法で頻繁に使われる鍋には不向き、などがが挙げられますが安全性には代えられません。当家では平たい鍋でパスタを茹でます。

Photo7 :IHレンジの取付状態


Photo7 は幅70㎝のIHレンジを取り付けたところの写真です。IHレンジはネットで購入し、他の部品は近くのホームセンターで購入しました。70cm幅のレンジにしたのはDIYで安くできる分、材料費につぎ込もうという方針に基づき、ハイグレードの物を選んだ結果です。幸いにも設置スペースは確保できました。
古いガスレンジを取り外し、ステンレスの天板を加工してIH調理器を収納できるようにし。また分電盤に200Vブレーカーを増設して、そこから配線を調理器の近くまで引いてくる工事が必要になります。


この辺の作業になると、いかにDIYであろうとも電気工事士の資格が必要ですよね。水道工事は漏水して床下が水浸しになろうが、自分の家の問題ですが、電気工事は漏電して火事を出したら自分の家だけの問題に止まりません。そのようなわけで、会社勤めで窓際族をしていたころ電気工事士の資格を取りました。1回目の挑戦は、学科試験は難なくパスしましたが実技試験が時間内に完成できず不合格、2回目は学科試験免除で実技試験も無事合格できました。


この辺のいきさつは次回に譲ります。また、Photo7を見てお気づきの方もいらっしゃると思いますが換気扇(換気フード)の交換も行いました。これについても次回に説明いたします。