定年後の本格DIYリフォームで・・・住み易く美しく

築35年のミサワハウス55が70才老人の本格DIYでシンプルで美しくなっていく

べこ床、床鳴り。床板を剥がしてみて解った原因

こんばんわDIYグランパです。
前回から本格的なDIYリフォームのお話に突入しています。


ミサワホームは引き渡し後、数カ月後と1年してからの2回ぐらい様子を見に来てくれました。そのたびに居間の床鳴りについて直らないか検討をお願いして、床下に潜って調査はしてくれたのですが、解決策は一向に実施されませんでした。


また、築10年くらいすると床がべこべこし始めました。べこべことは、歩くたびに床が沈み込む感じです。


DIYリフォームで床板を剥がして分かったことですが、本格的に床なりを治すにはカーペットを剥がし床板を剥がして張りなおさなければならなかったこと、べこべこを治すには床板の材質を堅牢にしなければならなかったことが解りました。まあ、ミサワホームは床下にお潜り、床なり対策のポーズだけはしたというところでしょうか。


Photo24:カーペットを剥がし床板の釘を抜いた状況


まず床板の固定と接着ですが、床板を止めるのにスクリュー釘ではなく、普通の釘で止めていました。床板のいくつかの部分では、すでに釘が浮き上がっている状態で容易に釘抜きの先端が釘の頭と床板の間に入る状態でした。


それから床板の接着剤ですが、一液性のエポキシ系接着剤が用いられていて接着面にひびが入っている所がありました。エマルジョン系(木工用ボンド)やエポキシ系接着剤は強固な接着力はありますが、衝撃や一定以上の応力がかかると、ぽきりと折れてしまう可塑性のない接着剤です。現在では床の接着剤はウレタン系を使用するのが常識です。


また、床材ですが板厚9mmのラワンべニア板が使われていました。床暖房の効率を上げるには板厚を薄くする必要がありますが、耐久性を考えると9mmはいかにも薄過ぎます。


以上の3要素が重なって、床鳴りと床ベコが発生していました。まあ接着剤は1981年ころ、ウレタン系は一般的ではなかったかもしれません。また床板9mmの件は床暖房のネタ効率を上げるため止むをえないことだったのかもしれません。しかし床板を止めるのにスクリュー釘を使わないのは、もう反則行為と言っていいのではないかと思います。

Photo25 :床暖房用温水パイプ


ついついミサワホームへの恨み節になってしまい、読者様には申し訳ないので話を先に進めます。9mmのべニア板を剥がすとPhoto 25のような温水パイプが現れました。Photo 26はその詳細です。

Photo 26:床と床暖房の詳細


根太に相当する木材に15㎜角のみぞを切り10mmの塩ビパイプを床下一面に張り目暮らせ、その下にはアルミ箔を張ったクラスウールで断熱と下方に出た熱を上部床方面に反射して熱効率を上げる仕組みが施されています。


根太に相当する木はH鋼の構造体にスチール釘で止めています。根太はH鋼から大きく動かないようスチール釘で固定されていますが小刻みには動いてしまうため、床鳴りの原因の一つと考えられます。


リフォーム作業を進め、塩ビパイプはパイプカッターで切り刻みグラスウールを取り除くとダンプラ(段ボールは紙でできていますがダンプラはポリエチレンでできた段ボールに相当します。)で床下の雰囲気と床を隔離してありました。根太はH鋼に打ってあるスチール釘をカナノコで一本づつ切って取り外しダンプラを取り除きました。すると4月24日の「コンクリート基礎の打直し、動かし屋の妙技。」で書いたように、動かし屋が基礎コンクリートを打ち直した時、床下を清掃しなかったためコンクリート片やコンクリートブロックが散乱し防湿シートがめくれた惨憺たる床下地面が出現しました。


これ以降は大工仕事ではなく、もう土工の作業です。詳しくは次回に。